「容器ごみ分別に 市町村 3,056億円!!」
2005.3.17 中日新聞 TOP記事 より追加

- いったいどういうこと? -

2003年度分を 環境省が推計
 1995年(平成7年)、容器包装リサイクル法施行
 2000年から完全実施
 2002年度の全国市町村のごみ処理経費総額は分別収集費用などを含め約2兆4000億円

 2003年度分は全国2514の市町村・一部事務組合に、分別収集などにかかわる人件費や民間への委託費、施設の減価償却費などについてアンケート、
 回答した1586団体のデータを基に全国の市町村の年間経費総額を推計した結果は以下のとおり


全国の市町村で
容器包装ごみ(使用済みの瓶や缶、ペットボトルなどで一般ごみの約60%を占める)
分別収集、保管に支払った経費の総額が 約3000億円

  内訳 部門別 -収集に     約1700億円     約57%
            -選別保管に  約1300億円     約43%


      容器別 -スチール缶  約 700億円     約23%
            -瓶        約 600億円    約20%
           
-ペットボトル  約 500億円    約17%
                計     約1800億円 全体の約60%

かたや

メーカー(容器や飲料などの)などが
リサイクルのために負担した総額が 400億円

この差額 -2600億円はいったい誰が負担すべきなの?
・製造業者?
・販売業者?
・消費者?

・作っていない、売っていない、買っていない人も現行どおり税金として負担するの?

2003年10月から「容器包装リサイクル法の改正を求める全国ネットワーク」が活動開始、全国署名活動を展開し、約100万名の署名を集め2004年6月に通常国会に提出、超党派の210名の国会議員が署名提出の紹介議員になったこともあり、容リ法改正の動きが早まった。
2005.1.17には改正市民案がまとまった(JANJAN

ということから、
1997年の一部施行から10年後に内容を見直すことになっていた容器リサイクル法が2006年にも改正される予定



「容器代だけで年14万円にも!!」
2002.5.17 朝日新聞 暮らしアドバイス より

- いち常滑市民として自分の暮らしをチェッ〜ク -



この調査をしたのは熊本市の消費者グループで
夫婦と子ども2人の家庭で1週間分の買い物からでる包装容器ゴミは
254

レジ袋         
4〜10
トレイ          
5〜18
牛乳パック
15
スチール缶      
14〜15
アルミ缶        
18〜30
刺身用トレイ
20〜250
カップラーメン容器  
28〜70
ペットボトル      
30〜70
調味料        
50〜100
紙箱          
80〜200
洗剤用ポリボトル   90〜100

1ヶ月分(4週間分)で何と約12,000円
年間で約144,000円という数字がはじきだされました。もったいな〜い

最近、常滑市内でも
レジ袋を断ったりマイバッグを持っていった人に、スタンプカードを発行して特典をつけてくれるお店も増えてきました。
私が家では家族それぞれが下の写真のようなマイバックやレジ袋をおりたたんで携帯しています。

中には、常滑市指定のゴミ袋に入れてくれるお店もあります。

             

でも、実はこれは断った人だけの個人的な損得の問題だけではなかったのです。

これらの容器を処分するのに
私たちから徴収した  税金血税  
が使われています。

ちなみに、同じ資料(2002.5.17 朝日新聞 暮らしアドバイス )の名古屋市を例にとると
ゴミ処理は        1トンあたり  61,000
リサイクルコストでは  1トンあたり
 96,000円(約1.5倍
もかかるそうです。

常滑市内の1戸あたりの生ゴミの処理費は1年間で約2万円 ※田村氏 講演資料
これらを合わせた最近の一軒あたりの可燃ゴミの処理費は 約3万円とも言われています。 
また、容器包装ゴミはゴミの容積比で平均約60%にあたります。


さらに、これらの容器が回収された後にも問題がありました。

     

資源として回収された容器

1.保管場所

回収したペットボトルや紙などの資源ゴミを保管して置く場所に困っています。

2.販売価格
分別回収した資源ごみはいろいろなリサイクル製品になりますが、新しい原料から作るものと比べ、割高に。そのため売れ残りがちとなり1.と2.の悪循環が繰り返されています。

県と大学とで共同研究し雑瓶を原料にしたブロックが製品化されたものの
従来商品より1個あたり100円ほどコスト高になるため売れ残って
ゴミが形を変えただけ」と揶揄されて困っている(NHKテレビニュース)

「せっかく分別回収した白い食品トレーも、結局大量に焼却処分されることもある」(昨年、半島内の処分場で働いている方から届いた手紙より)

  


可燃ごみとなる容器

1.焼却する  
一般ゴミと同様に焼却処分をすれば、猛毒のダイオキシン(サリンの約2倍が飛散したり残留したりする可能性が高いのです。

焼却施設数はカナダで11、アメリカで184、日本では1916もあります。(1991.8 「月刊廃棄物」より) 面積比でみると恐ろしい数です。

卵パックを1つ通常の温度で燃やしただけで、東京ドーム内の空気を国の環境基準の2倍の濃度に汚染するほどです。
しかも、日本のダイオキシンの許容基準は甘く、世界のいわゆる先進国の中では環境後進国です。

2.埋め立てる  

分別時に埋め立てるしかないとされたゴミがあります。
また、焼却した後にはどうしても最終処分方法が問題となる燃えカスができます。
国土の狭い日本でこれらを安全に埋めておける場所はもう残っていません。
一度身近な最終処分場へ行って見てきてください。

⇒  2001.7.18 知多クリックレポート  (知多市へ行ってきました)
              

干潟や自然な海岸は海の生き物や水の浄化のためにも必要な場所です。
⇒ 藤前干潟(愛知県) 諫早湾(長崎県)など 三番瀬(千葉県)

山間部の水源地近くや海岸に埋めるのは危険です。

⇒ 豊島(香川県) 御嵩町(岐阜県) 日の出村(東京都) など  

 詳細は 知多クリック 愛・知・多半島 別室


私たちはついつい今日はペットボトルのお茶が大安売りだ、
ビールは重い瓶よりアルミ缶の方が買いやすい
鍋を洗うのが面倒、カップラーメンにしよう
買い物かごやマイバックを持ち歩くなんてまっぴら、タダのレジ袋をもらえばいい

と、目先の便利さに心を奪われがちでした。
でも、もう一刻の猶予もありません。

ゴミになるものは
自分だけのためだけではなく、
人のためにも子どもたちの未来のためにも
出来る限り買わないのです。



ゴミ問題は の基盤である環境問題
社会問題です。

     

朽ちて自然に無くならないものは リフューズEFUSE(やめる)
 
やめられないなら リデューズ・EDUCE(減らす)

やむを得ず リユース・EUSE(再利用)
 フリーマーケットを利用できる機会が多くなりました。
 一升ビンなどの生き瓶は回収してもらうと、そのままの形で何度も使えます。
 常滑市内にはデポジット(容器を返すと商品と一緒に一時払ってあった容器代が返ってくる仕組み)を利用しているものがあります。

ビールのケースと瓶
酒屋さん 
一升瓶
一部の酒屋さん
牛乳 1リットル瓶
JA鬼崎グリーンセンター


最後の手段がリサイクル・ECYCLE(再資源化)

環境先進国のヨーロッパなどではリサイクル法は20年前にすでに失敗に終わっています。

    ペットボトル【常滑市など】
    アルミ缶  【常滑市など】
    スチール缶【常滑市など】
    無色瓶類 【常滑市など】
    茶・緑・雑瓶類【常滑市など】
    紙類  【常滑市など】  新聞紙と雑誌に分類しなくていいの??
    段ポール  【常滑市など】
    布類  【常滑市など】
    牛乳パック  【常滑市など】
    白いトレー  【名鉄パレ・イシハラフードなど】
     リサイクルマーク6のトレー【名鉄パレなど】 ⇒他のプラ製品は?

  資源化しようとすると最大35種類いくらいになるそうです。


とにかく、ごみ減量にはこの4Rが基本中の基本です


 買う前に・捨てる前にもう一度、考えて・行動してみませんか?

・私は市民講座に参加した後で、上の写真のような捨てるに捨てられないカラートレーがいくつかたまっていることに気付きました。
・そこで、買ったお店に掛け合いに行こうとし、その前に白いトレーを回収ボックスに入れようとしてはじめて自分の思い込みに気がついたのです。(白いトレーは別のお店に回収してもらっていました)
このお店の回収場所がかわったときからシステムがかわり、「リサイクルマーク6」がついているトレーは回収するようになっていました。
・でも、やっぱり回収がめんどうなトレーは買いたくないのでときどきお店の人に訴えています。
・お寿司を頼むときは大皿持ち込みOKのところで皿を持ち込み予約しています。

      


もうこれ以上、個人でやれることはないぞーというところまで実行している方はお互いに情報交換しませんか?皆に教えていただけませんか?

リサイクルは最後の最後の手段で、
ゴミは発生元を断つのが基本中の基本なのです。

自分一人では解決できないことは、一人ひとりの声や力を合わせて何かできることから実行していきませんか?

お金より 自分と人の命を大切に!!


   



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2002.10.4UP