金柑の砂糖煮

寒く乾燥した季節には、のどに優しい金柑の砂糖煮がおすすめです。
ふっくらとした甘煮は、お茶うけに、お菓子がわりにとても喜ばれます。
簡単に作ることができますので、ぜひ作ってみて下さい。     
     
材料

金柑   500g   
砂糖   150g    
塩    少々   
 
作り方
@ きんかんは皮をよく洗って水けをふき、つまようじで穴を開けます。
A たっぷりの水に@をつけ、1晩おいて苦みをとります。
B 翌日Aの水をかえ、それを一煮たてさせたら水を捨て、
  再び、水を入れて金柑が柔らかくなるまでゆっくり煮る。
C 充分やわらかくなったらゆで汁をきり、砂糖と塩を入れる。
D 焦げつかせないように火加減に注意しながら、味がしみこむまで煮る。


柑橘類の意外な利用法


                              
 解熱剤
                                  
 
ミカンの皮を刻んで煮詰めれば解熱効果あり

ミカンの皮はいかにも苦そうなイメージですが、色はきれいだし、
味も意外なおいしさです。材料もミカンの皮ととハチミツがあればOK。

         作り方
@ミカン2個は皮をむく前によくあらっておきます。
A中身を食べたら、皮を電子レンジで3分加熱。 
B皮を千切りにし、500ccの水を加えて煮ます。
C約半分の量に煮詰まったら、火を止め     
 、煮詰め液を茶こしでこして、ハチミツを加えます



 ミカンの皮に含まれるリモネンという成分は、発汗作用を促進するので、風邪ぎみでゾクッときたら、このドリンクを飲んで温かくして寝る。ためしてみて!ただしノーワックスのミカンを選んで下さい

 


入浴剤


半日干した皮を細かく刻んで袋に入れ、浴槽に浮かべる

皮は半日くらい日干した半生状態がベスト。
粗みじん切りにして(フードカッターがあれば使用)重曹を混ぜ合わせます。
ミカン2個分の皮に重曹小さじ1を目安にして下さい。
目の細かいネットまたはストッキングに入れて両端を結べば自家製入浴剤の出来上がり。
香りも良く、お肌もスベスベになります。



 ミカンやリンゴや柿の皮には肌を滑らかにするペクチンやカロチンといった成分が含まれています。さらに重曹には、皮脂を乳化して、固くなった角質を落としやすくする働きがあるので、美肌効果を一層高めます。


香取線香

ミカンの皮をカラカラに乾燥させて火をつければ、
 香取線香になります。
                    

冬にたくさん食べたミカンの皮を夏に再利用。
環境にもいいリサイクル術です。
虫除けスプレーが無い急場の時はオレンジやレモンの果汁を手足に塗っておけば、蚊がやってきません。
ただし昼間塗るとシミになるので要注意!



柑橘系の果物には殺虫と殺菌効果があり、カボスの語源も「蚊をいぶす」からきているといわれます。
ただし、レモンの皮に含まれるソラーレンが光に当たると反応してシミになるので要注意。



臭い取り

電子レンジの中にこもった臭い

手っ取り早く臭いを消したいときは、余ったレモンの切れ端に切れ目を入れ、耐熱容器にいれ30秒から1分加熱します。すぐ扉を開けないで30分から1時間くらいそのままにします。                             
                       
まな板の生臭みを取る

まな板に魚や肉の生臭みが残っているときは、レモンなど柑橘類でこすって、その後水で流しておきましょう。お湯を使うと、逆に臭いが中にしみ込むので、必ず流水で!                                     
                              
 使ったレモンは捨てずに、ステンレスの流し台やレンジまわりをこすってもうひと働き。ステンレスの流しやレンジのよごれを取ります。                  

                     
 レモンのクエン酸が水垢や汚れを溶かしてピカピカにします。                
 

柚子胡椒(ゆずこしょう)

ゆずは奈良から平安時代に中国から渡来

ゆずの果汁はゆず酢に、皮は香りの素材として千年余り重宝に使われてきた。果皮に含まれるビタミンCはかんきつの中でもトップクラス。                             
夏の間のまだ固くて未熟な青ゆずを使う。
できれば有機栽培のもの、自然塩。塩はゆずの12〜15%。

■青ゆず皮 400gに塩60g  -ビタミンC
■青唐辛子200gに塩30g -カプサイシン

作り方

1.皮をむいてすり鉢(フードプロセッサー)でする。
2.青唐辛子を細かく刻んですり鉢でする。
3.1と2を混ぜ合わせて塩を入れて1〜2か月後には食べられる。

保存や材料調整には、ゆずと半量の塩漬け唐辛子を瓶に仕込んで1週間ほど常温におく。この間に熟成する。表面に白い発酵膜ができることがあるが、それをとりのぞき、小分けして小瓶に詰め、冷蔵庫へ。
1〜2か月で食べごろに。1年香りも続き、重宝する。