春号あちこちぶらり知多半島 (1)   


紅葉を求め「野間古道」を歩く 


11月に入り、土、日に天気が崩れる日が続きましたが、ちょっとした晴れ間のあった11/12に知多半島の紅葉を求め、野間古道と呼ばれる散策地を歩いてみました。しかし、まだ紅葉には早く、 月下旬が頃合いかと12日は見込みをたてる程度に終わりました。 さて、2週間後、11月月も終わりの26日にあらためて歩いてみると木々の色づきが随分と違っていました。




11/12の野間の細目から向廻間付近


11/26の野間の細目から向廻間付近


あいにく26日も昼からは雨の予報。午前中の雨の降る前に歩こうと、この日は9時半に野間駅を出発しました。
野間大坊から付近の寺社仏閣を訪ね、紅葉の山道を歩き、内海に抜ける6.5kmのコースです。



コースの写真


野間駅を野間大坊方向に進むと、左手に源義朝にまつわる“はりつけの松”跡があります。
義朝を殺害した長田親子はその後、平氏に仕えようとしますが、果たせず頼朝に従い、平氏に立ち向かいます。勲功をたてたのですが、最後は頼朝にはりつけにされ死んでいきました。
この悲劇の“はりつけの松”から、野間太坊を抜け、密蔵院で見事な紅葉を観ることができました。





“はりつけの松”跡




密蔵寺の紅葉(もみじ)


瑞境寺から富具崎公園に向かい伊勢湾を望みましたが、この日はあいにくの曇り、セントレアも霞の中に僅かに見える程度でした。天気がよければ鳥羽も見える眺望とのことです。
吉祥寺をへて細目地区から山道に入りました。

12日には気付かなかったのですが、山に入る野池の前に古道の目印がありました。
そこから内海の駅に至るまで、道を誤りそうな交差点に、ルートを表すこのシール(左下写真)が必ず貼られていました。




古道の道しるべ 三叉路は右折
 



山道のスタート地点


向廻間の山道は自然が一杯、
26日はある野池で思いがけずかわせみに
めぐり逢うことができました。




中央の杭の上にいるかわせみ ↑

かわせみは警戒心が強いのです。




20m程離れた位置からの撮影



臭木の赤い実や鮮やかな黄色の花を咲かせたツワブキなど里山を楽しみながら15分ほど歩くと小野浦海岸に出ました。塩の館でしばしの休憩を取り内海へ。前号で音吉漂流記を取り上げましたが、その漂流者達の菩提寺、良参寺や三吉達の偉業を称えた頌徳記念碑前を歩き、“青少年自然の家”の前を抜け、また山道に入ります。
この道は、紅葉に色づいた周囲の山並みが見え秋の散策路として最高!
目的の“知多半島の紅葉”を眺めることが出来ました。





小野浦キャンプバンガロー村からの眺め、山頂に見晴台がある。




このころから雲行きが怪しくなりましたが、内海に向かう方が早いと思い、
そのまま歩くと、切り通しを過ぎ、遠く霞の奥に内海の街並みを見ることができました。まるで、知多半島を離れ、もっと遙か遠くからの距離を歩いてきたような錯覚を覚えました。





遠く霞の奥に見える内海の街並み


内海の町に入り、駅に近づいた頃、やはり雨が降り始めました。駅に着いたのはちょうど13時を過ぎた頃でした。約2時間半の散策でした。


   あちこちぶらりの一言

途中休憩を入れ、写真を撮りながら、2時間半ほど歩きましたが、あらためて知多半島の広さを実感する感慨深い1日となりました。

なお、美浜町には名鉄河和口駅と南知多ビーチランド・名鉄知多奥田を結ぶ全周約11km、徒歩で約2時間30分の「オレンジラインハイキングコース」があります。

今回は自然がまだ残る南知多になりましたが、次回は常滑、知多方向で散策したいと考えております。ルート、見所などの皆様のご紹介をお待ちしますので、よろしくお願いします。
 
    
2006年 11月 − 紅葉を求め「野間古道」を歩く
2006年 9月 − 海外交流
2006年 7・8月 − 夏の南知多
2006年 6月 − セントレア展望
2006年 5月 − 里山を歩く

2006年 4月 − 知多半島の桜   − 地図★@

2006年 3月 − 佐布里池の梅 (知多市) 
 

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