相手の痛みを想像する力と多面的な見方を読書は育んでくれます。
多くの本に出会い、想像し、思索する力を身につけてほしいと願ってます。

                            青木和雄「みんな本を読んで大きくなった」より

本当の学力をつける本                        陰山英男著
                                              文藝春秋
                                           1.200円+税

                                                                                                                                                                                                小学生をもつ親、教師の必読の書     
昨年から話題の尾道市立土堂小学校長の陰山英男氏が書かれた本です。その後出版された「学力は家庭で伸びる」、「陰山メソッド徹底反復 百ます計算」「徹底反復 書き順プリント」等のドリル本もよく売れているようです。
陰山氏は1989年から着任した兵庫県朝来町立山口小学校で、高校入試の結果の悪さが原因で全国的なゆとり教育の流れとは違ったしっかりした学習指導の徹底を余儀なくされました。「読み書き計算」を基盤とした独自のプログラムを始めて、10年後、卒業させた子供達の大学進学の好結果には、目を見張るものがありました。この本は、その山口小学校での実践について語っています。「読み書き計算」の反復練習とは具体的にどのようなことなのか、また、それは子供達にどんな変化をもたらすのか・・・。
また、家庭での取り組みが子供達の学習能力伸ばす上で不可欠のようで「家庭でできること」についても教えてくれています。
読み書き計算の徹底、そんな古ぼけた実践に今更、何の意味があるのかと思われる方も多いかもしれません。しかし、スポーツでも勉強でもその他の習い事でも毎日、基礎をコツコツと積み重ねていくことが向上の一番の近道のようですね。もちろん、本人の強い意思があってこそだということは、言うまでもありませんが。
うまくいっている人の考え方                                      
                               ジェリー・ミンチントン著、弓場隆訳
                                            デスカヴァー
                                          1.200円+税
 人生の達人になるためのヒント                                                   この本の中心にあるテーマは「自尊心をどう高めるか」ということです。では、自尊心とは一体、何でしょうか。それは、他人と同じように自分も素晴らしい人生を創造するに値する人間だと信じる気持ちのことです。
2月のこのコーナーで「輝ける子」という本をおすすめしましたが、そこで平成12年に佐賀県で17歳の少年が西鉄バスを乗っ取った事件は少年の自己評価の低さが原因で起こったと紹介しました。まさに、自尊心の欠如が原因だったのです。
一方、大人社会に目を転じてみても、先日も株価がバブル後最安値をつけ、日本経済のゆくえが不透明で、リストラや老後の生活不安、新型肺炎の被害拡大の心配等、暗くなりがちの毎日で、多くの人々が自尊心を失っていると思われます。
かつて、フランクリン・ルーズベルト大統領はマッカーサー元帥に「自分を過大評価する人間を絶対に過小評価するな」と言ったそうです。自分の力や才能を過大評価する人は、とてつもないプラスのエネルギーを持っていて、他人の批評や中傷に動じず、自分の信じる道を突き進み、物事を成し遂げることができると言っているのです。
この本は、自尊心を高めるヒントが数多く紹介してあります。どの項目も「うまくいく考え方」として最後に太字でまとめてありますので、大変読みやすく心に残ります。一度しかない人生です。自分に自信をもち、素晴らしい人間関係を築き、明るく前向きに幸せな人生を送りたいものです。

      
   
            
                  
             ここにとりあげたものは、日本語の宝石です。暗誦、朗誦することによって
            こうした日本語の宝石を身体の奥深くに埋め込み、
            生涯にわたって折に触れてその輝きを味わいたいものです。

                                           

              
紀友則

久方の光のどけき春の日に

         しづこころなく花の散るらむ

(読み)
ひさかたのひかりのどけきはるのひに
しずこころなくはなのちるらん                                                                                             百人一首より
 解説
 (意味)
 光のどかな春の日に、あわただしい心で花は散るのだろう。
 (作者)
 紀友則(生年不詳〜905?)
 紀貫之の従兄、
 三十六歌仙の撰者であったが奏覧の前に没した。
 

              声に出して読み上げてみると、そのリズムやテンポのよさが
            体に染み込んできませんでしたか?また、情景をイメージすることによって、
                    右脳も活性化されたことでしょう。              
 

                                        斎藤孝著「声に出して読みたい日本語」より

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