2001/7/64〜
  もう一つの土の中の微生物パワー、その2  魔法の土
プランターや花壇の片隅で野菜を作るには…ということを調べ始めたときだった。『EMでつくる家庭菜園』(財)自然農法国際研究開発センターが発行している本の中に「生ゴミを消す”魔法の土”」というコーナーがあった。写真入りで手順も解説もある。忠実に再現を試みた。

6/24 条件に近い発泡スチロールの箱を用意する。
1. 頑丈
2. 深さや大きさや数は家族分のゴミの量と置く場所にあわせる。
3. 蓋がきっちりしまる(EM菌嫌気性のため)


※もらった容器は、蓋が平らではなく、余分の空気が入ってしまうのだが、とにかくこれでとりかかることにした。

1. 底に5箇所ぐらい穴をあけ、余分な水分が出るようにする。

2. 土を9分目まで入れキッチンEM(米のとぎ汁と糖蜜をEM1号で醗酵させたもの、常滑生活グループHP参照)500ccを土を掘り返しながらまんべんなく混ぜ、きっちり蓋をし、日陰の風通しのよいところにおく(本ではEM1号の希釈液(500〜1000倍約500cc)とある。

3. これを3〜4日おきに4〜5回繰り返し、土の上に白い綿状の放線菌が出てきたら、”魔法の土”の出来上がり。


3.の白い綿状の放線菌がなかなかでてこなかかった。3回目(1週間後)くらいに蓋をあけたら小ハエが飛び立ったので、いつもよりキッチンEMを250ccくらい多めにかけておいた。
7/8 白い綿状の放線菌の出現が待ち遠しかったが、もうこれ以上待てない。というのは、「みんなの畑」まで平日に車で埋めに行くのがおっくう、かつ気温上昇で台所にあるゴミ入れの臭いが気になりはじめたから。そこで、野菜くずから入れることにした。(写真は7/13)

1. 夜、ボール(私はトマトが入っていた透明のパックにした)にとっておいた生ごみをキッチンEMにつけこみ、ラップをかけておく。

2. 朝、箱の中の土の1/4くらいの面積のところにだけ、生ゴミを土の中に埋め込む。残った液は土の上からまいておく。翌日は次の1/4のところと順番に埋めるところを変えていく。

3. 4〜5日で生ゴミは跡形もなく土に還る。(まだ、菌力が弱いのか10〜30かかっているものもある。)
土の上に白い綿状の放線菌が出てくるようになった。
とにかく、何が魔法の土かというとスイカの皮など一度に大量のゴミは畑にお任せしているものの、毎日パック1杯のゴミを入れて1ヶ月たっても

1. 土の量が増えない。(分解サイクルが長くてもこれは実感)
2. 小バエも寄ってこない。
3. 悪臭もほとんどない。(かき混ぜたときだけ醗酵臭を感じる程度)


最後にこの”魔法の土”を野菜作りや花作りに利用するときは、生ゴミの形がなくなってから、さらに2週間以上寝かせた方がよい。

これは畑の生ゴミを堆肥化したときの土も同様で、

1.醗酵熱をとる。
2.菌の力が落ち着く。

という理由からだそうです