クレンザーに入っている研磨剤って、何でできているの? |
クレンザーには昔ながらの粉末のものと、液状のものがありますが、どちらも他の台所用洗剤と違って、水に溶けない研磨剤の粉が入っているのが特徴です。 |
実際どのような物質が使われているのか調べてみるとずいぶんいろいろあります。 石英粒子、カルサイト粒子、珪砂、天然ケイ酸系鉱物、ケイ酸アルミニウム系鉱物、シリカゲル、珪華微粉末(オパール質珪石)、シラス超微粒子研磨剤、白土。 各社ばらばらです。水に溶けず、適度な大きさと硬さの粒子であって、値段が安ければ良いということなのでしょう。これらの名称は、化学名、鉱物名、一般の通称であって、不統一です。 |
石英 …科学的には二酸化ケイ素。花崗岩などを作る鉱物です。普通の砂にも粒子が含まれています、これを主成分とする岩石や砂を砕いて細かくして研磨剤として使っている。
珪砂…主に石英からなる砂のことで成分は同じ。硬度は7です。 カルサイト …日本語で方解石といいます。成分は炭酸カルシウムです。大きな方解石の結晶が大理石で、その硬度は3です。 白土・ケイ酸アルミニウム系鉱物 …粘土鉱物のことをさしています。長石が風化してできたカオリナイトなどがその例で、硬度は2から2.5です。 |
石英のように硬度が高ければ、汚れを削り落とす作用は強くなりますが、磨く物を傷つけやすくなります。カルサイトのように硬度が低いものは、傷つけるおそれは少なくても、こびりついた汚れにはむかないのかも。 |