調和」とは、
東洋の易学から来た言葉で、
万物は陰と陽という相対的に二極化されたエネルギーを持ち、
ま反対のものが一つであり、
ま反対のものが一つに溶け合うと、別のものが生ずるという考え方

調和料理」とは、
この見方を日常の食生活や生活全般に生かした健康料理法


陰陽調和料理の考え方の3つの柱

1.身土不二(地域でとれたものを食べる)
   身体と土地は二つに分けられない。つまり、その土地でできた環境・風土にあった伝統食を食べる。

2.食  性(ヒトの食性にあったものを食べる)
   栄養過剰は不妊症や無精子症を招く。
   生き物は、その種が本来食べるべきものを食べる。その源は、歯の本数。人間は、穀物を食べる臼歯と野菜を噛みしだく切歯と肉類を噛みきる犬歯を持っているので、その本数の割合で食べる。
ごはんを5,野菜を2,肉・魚類を1つまり、一食のうち約6割を穀物で摂るようにすると良い。

3.  旬  (季節のものを食べる)
   旬の食物は、その季節を過ごすための身体に必要なものが入っているので、大切にする。


■陰陽調和料理の柱調理方法の3つの柱

1.一物全体食
素材を丸ごといただくことで、そのもののエネルギー、栄養素を全て身体に取り入れることができます。だから、野菜は皮をむかず、アクも取らず、ひげ根など食べられるものは全て一緒に調理します。

2.安心安全、化学物質を使わない食材
素材を皮もむかずにいただくので、農薬漬けのものはさけます。
また、良い食材のうまみを生かすために、精白した砂糖や塩を使わず、調味料は良質のものを少量使います。

3.重ね煮
「陰陽」の考え方を調理に取り入れて、身体を冷やす働きのある陰性の食材と、身体を温める働きのある陽性の食材をひとつの鍋で煮炊きすることで合理的に調和を取ります。

(1)きっちりふたができる鍋に
(2)材料を切って積み重ねる。
(3)余分な水分もだしもあまり補充せず
(4)中華料理の油も控えめ

(5)混ぜたり調味料を入れるのは鍋が煮立ってから

煮物用なら普通の底がやや厚めのステンレス鍋が、
汁物用ならうす底の鍋が、
作ったあと、保温が必要なら電気なしでも保温力がある鍋もあります。


だから、エコクッキング 簡単 美味しい 健康的
















重ね方はざっとこんな具合です。


煮物・汁物は中火弱火-
味付けは煮えてから
厚手のステンレス鍋や土鍋など
水は最初材料の7分目くらい

和え物は
強火-初めにかくし塩
薄手の鍋





↓↑



食 材

肉 類
魚 類
貝 類
 卵
牛 乳
根菜類
穀物類
豆 類
いも類
葉菜類
くだもの
海藻類
きのこ
穀物

ソ バ
ひ え
あ わ
き び
 米
 餅
大 麦
小 麦
とうもろこし
豆 類
調味料


しょうゆ
みそ
梅酢
ソース・ケチャップ
麦芽あめ
ハチミツ
ビート
黒砂糖
油類
みりん・酒類
香辛料


メニューはこんな組み合わせになります。
いわゆる粗食がおすすめです。


主菜    副菜
(煮物)  (和え物)
   

香物
○ 
主食    汁物
 
1汁2菜(3菜)

作り方がわかったら、
食生活改善の具体的な方法です。まず、


常食をさけたい8つの食品類を減らす

1. 白砂糖(精白糖)、清涼飲料水
2. くだもの、ジュース類
3. コーヒーやウーロン茶などの外来の飲み物
4. 牛乳、乳製品の多食
    -  牛乳は低温殺菌乳をおすすめ
5. 生野菜のサラダ
6. 肉類や油脂のとりすぎ
    -  共立女子大教授、泉谷希光氏が窒素過多は不妊症・無精子症につながると警告
7. アルコール類
8. 食べ物とはいえない化学物質(厚生省認可されたものは350種も)

引き算から足し算へ


毎日常食したい食品類や素材に変える

1. -未精白米(玄米や分つき米や胚芽米など)雑穀などの主食をしっかり食べる
2. 副食-量を減らす
3. 味噌汁-1日1回は食べる(具だくさんの)味噌汁にする
4. 調味料-自然醸造のもの
5. -水道水は塩素を抜き、無駄なく汚さないように使う
6. -自然塩はミネラルバランスがよい
7. 発酵食品-添加物を含まない天然醸造ものをたっぷり取り入れる
8. -リノール酸とα−リノレン酸をバランスよくとる。控えめにする
9. 砂糖-白砂糖を使わず、かわりに本醸造のみりんを使う
      野菜料理に砂糖は使わない
      ハチミツ、黒砂糖、ビートなどを少量使う
10.調味料-洋風調味料はほどほどに
11.野菜-日本では約300種、無化学肥料で無農薬栽培が理想。せめて減農薬のものを探そう
12.日本茶-飲み物は無農薬・減農薬の日本茶を食後に飲むように習慣づける
11.果物-体を冷やし、農薬が気になるので、とり過ぎに注意
12.-日本人は魚介類を食べるのが自然。養殖魚より天然魚、白身より青魚
13.-肉食の歴史は新しい、過食をさける
14.海草-約70種、海の野菜、いろいろ食べてみよう